食育指導を行うために、農業体験を行っている自治体もあります。体験農業の環境を整えるため、学校、自治体、農業者の三者が互いに協力し合い、いろいろな農業の体験ができるようになってきました。自治体や学校が行っている食育の農業体験として取り組みには、「体験農園」「滞在型市民農園」「教育ファーム」などがあります。
実際に指導してくださる方は、農林水産業を職業としている方。ということは、本格的な農業体験というわけです。「体験農園」では、農業者の指導を受けながら、土地を耕すという土作りから始めます。そして最終的に収穫まで、本格的な農作業を体験することができるようになっています。
「滞在型市民農園」は、宿泊施設一体型の市民農園です。自然に触れつつゆったりと時間を過ごすことができます。農作業を行うことで、自ずから食物に対して感謝の気持ちを感じることができるのです。「教育ファーム」は、食に関わっている方々の多くの苦労を、自分の体験を通して深く理解することを目的にしています。私達が自然から受けている恩恵を実感できるのです。
農業体験が、家庭菜園と違うのは、「農業」を食のための大切な仕事であると捉えること。食物に感謝すると同時に農業家の方にも感謝の気持ちを感じるようになります。私達が普段口にしている食材が、どの様な人々の手を経て、どのような経路で食卓に辿り着くのかを知ることができる、大切な機会といえるでしょう。
食育の中で取り上げられている、食べ物を粗末にしないという思いが自然と湧いてくるはずです。また、最近問題になっている、食の安全性や自給率の問題などを体験的に自分の肌で感じることもできるのです。本格的な農業体験をすることで、生産者の方がどのような思いで作業を行っているのか、その苦労と喜びを身にしみて感じることができるはずです。、これらの体験を通して、食育の大切さや必要性をより深く理解することができるようになるでしょう。